国民マンゴーの日

毎年7月22日は「ナショナル・マンゴー・デー(国民マンゴーの日)」。
インドが誇る「果物の王様」ことマンゴーの伝統を祝い、農家や地域品種を支援し、マンゴーの美味しさをいろんな形で楽しむ日です。
そろそろインドではマンゴーシーズンが終わりを迎える頃です。
「マンゴーが食べられるのもあと少しか」と食べ納め感が漂うかとおもいきや、それはフレッシュマンゴーの話 (`・ω・´)キリッ
インド人にとってマンゴーは、季節の果物では終わらない、一年を通して食卓に寄り添う存在なのです。人々は昔から、さまざまな方法でマンゴーを保存し、旬を過ぎてもその味を楽しむための工夫を重ねてきました。
ナショナル・マンゴー・デーにちなんで、今回は「シーズンオフのマンゴーの楽しみ方」をゴア州に伝わる加工法や料理を中心に紹介します。
加工食品・甘味
Doce de Mangaーマンゴーファッジ

完熟マンゴーの果肉にココナッツ、砂糖、ギーを加えてつくる、ポルトガル文化の影響も感じさせるゴアの伝統菓子です。
しっかりとした固さに仕上げるのが特徴で、ファッジみたいな食感です。
日持ちし、遠方まで持ち運びやすいので海外に移り住んだ家族へのお土産として、昔から重宝されてきました。
Ambyche sathaー乾燥マンゴーキャンディー

「アンビーチェ・サタ」は、完熟マンゴーの果肉が余ったときに作られる、柔らかいけど噛みごたえのある保存食のようなものです。
丁寧に濾した果肉を薄く伸ばし、天日干しにして、しっかり乾燥させます。
ゴアの家庭に代々伝わる、手間暇かけたお母ちゃんの味です。

インドの他の地域によっては「Aam Papad」とも呼ばれています。
Mangadーマンゴージャム
ゴアではマンゴージャムのことを「マンガッド」と呼びます。
日本で作る果肉ジャムと作り方はほとんど一緒です。
ポイントはシナモンの樹皮を一緒に煮ること。
香りづけと同時に、天然の保存料としての役割も果たすのだとか。
Mango Pulpーマンゴーピューレ
完熟マンゴーの果肉をピューレ状にして保存する方法も定番です。
砂糖を加えずに缶詰にすることで、素材本来の風味を保ちます。
ジュースやカスタード、アイスクリームなどを作る際の「ベース素材」として使われます。
いわば「マンゴーの原液ストック」。
Xarope de Manga (Mango Syrup/Squash)ーマンゴーシロップ
「シャロペ・デ・マンガ」は、果肉に砂糖と水を加えて煮詰め、とろみのある液体に仕上げたものです。レモン汁やスパイスで風味づけすることもあります。
そのままドリンクで割ったり、デザートのトッピングとして使います。
伝統的保存法
Ambeachim Solla/Ambya Solaー干しマンゴー
未熟な青マンゴーを洗って皮をむき、薄くスライスして塩をまぶし、数日間天日干しにします。
水分が抜けてしっかりとした食感になったら、密閉容器に入れて保存。
これを一年を通してピクルスやチャツネの材料にしたり、伝統的なゴア料理の付け合わせとして楽しんだりします。
Chepnechim Torraー塩漬けマンゴー

「チェプニチ・トラ」と呼ばれる塩漬けマンゴー。「ゴッタ(Ghotta)=種なしマンゴー」と呼ばれる特定の種類のマンゴーを使ってつくる、ゴアの伝統的な保存食です。
塩と交互に重ねて重しをのせ、じわじわと引き出されたマンゴーの水分が塩と混ざり合って、天然の漬け汁になります。
壺や陶器の容器で保存すれば、2年ほど日持ちするといわれています。

日本でいうところの、たくあんと同じ作り方ですね
Aam ka achaarーマンゴーピクルス

ターリーをはじめ、インド料理と一緒に添えられた赤い物体、見たことありませんか?
「アチャール」はインドの代表的な(定番の)漬物です。
マンゴーをはじめ、レモンやデーツなどバリエーションが豊富です。
真っ赤な色をしているので唐辛子と塩だけで作られているのかと思いきや、実は複数のスパイス(マスタードシード、フェヌグリーク、クミン、ターメリックなど)で味付けされています。
マンゴーアチャールは、若いマンゴーを使うのですっぱ辛くて、とにかく味が濃いので小さじ1杯でご飯1杯いけるくらいです。

ご飯だけでなく、パパド (Papad/Papadam)という薄いクラッカーや白身魚のフライ、豆カレー、ロティなど淡白な味の料理と合わせると、アチャールの風味が一層引き立ち、食欲をそそります。
ちなみに「アチャール」という言葉、もともとペルシャ語に由来し、それがポルトガル語を経てゴアをはじめインドに伝わったといわれています(諸説あり)。
日本の「あちゃら漬け」も、同じくポルトガル語のこの言葉が語源になったとされており、南蛮貿易を通じて日本にもたらされたという説が有力です。

遠く離れたゴアと日本の漬物文化が、言葉の上でつながっていると思うと、なんだか親近感がわきませんか (*´༥`*)?
ゴアの伝統料理
Sorakーココナッツカレー+マンゴー

「ソラック (Sorak)」は、ゴアのモンスーン期に欠かせない定番カレーです。
モンスーン中は漁に出られず、新鮮な魚が手に入りにくくなることから、具を一切加えないシンプルなココナッツミルクベースのカレーとして親しまれてきました。
この具なしカレーに、モンスーンの強風で木から落ちた半熟のマンゴーをスライスして加えることがあります。
たまたま手に入ったマンゴーを使っただけなのに…
甘酸っぱいアクセントが加わった「シンプル・イズ・ザ・ベスト」な一皿に変身します。ご飯のおかわりが必要です。いや、むしろスープとして飲み干せるかな (*´﹃`*)
まとめ
マンゴーの季節が終わっても、各ご家庭でいろーんな方法でマンゴーを味わい尽くすマンゴー大好きゴア人(インド人)。
あなたは、どのマンゴーの楽しみ方を試してみたくなりましたか? ٩( ᐖ )۶
※本記事は、現地メディア『O Heraldo』の報道を参考にしています。

